【名詞】にすること(名詞化)で1つの文でさえ主語、目的語、補語として機能する!

名詞

名詞とはヒトやモノの名前であることは簡単に想像できるかと思います。

しかし、「動名詞」や「名詞節」という言葉を聞くと意味がわからなくなる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

動詞が形を変えて「何々すること」のように名詞化したものも名詞です。「動名詞」と呼ばれます。

「英語を勉強するかどうかはあなた次第だ」のように「何々かどうか」のような文自体でひとつの名詞を作ることもできます。これを「名詞節」といいます。

「動名詞」や「名詞節」という名前に惑わされず単に「名詞」として捉えれば簡単に理解できます。

この記事では英文の主役である名詞の機能について説明いたします。

名詞は主語や、目的語、補語として働く

名詞の働きは主語、動詞の目的語、前置詞の目的語、補語の4つです。

英語は語順で意味が変化するので名詞を英文のどの位置に置くかによって働きが変わります。

主語は英文の主役であり基本的に英文の初めに登場しその後ろに動詞が続いてひとつの文を作ります。

動詞の目的語とは動詞の後ろに並んで動詞の影響が及ぶ対象を示します。

前置詞の目的語とは前置詞の後ろに並んで前置詞+名詞=形容詞として働くので他の名詞を修飾します。

同じく前置詞+名詞=副詞として働くこともあるので、動詞や他の品詞(名詞以外)を修飾することもできます。

第2文型の場合は主語である名詞を説明する補語として働きます。

同じく第5文型では目的語に置かれた名詞を説明する補語としても働きます。

名詞化してしまえば主語、目的語、補語として複雑な文も簡潔にできる

名詞の働きは先程述べたとおり主語、動詞の目的語、前置詞の目的語、補語の4つです。

ここに示す4つの働きは名詞単体だけに限定されているではなく名詞化したものにも適用されます。

例えば英文法で「that節」というものがあり、「that+主語+動詞」をひとまとまりとして名詞として取り扱うことが可能です。

「誰々が何々をする」という文に「こと」を付け加えて「誰々が何々をすること」のように名詞化してしまう最も簡単な方法です。

名詞化してしまえばそれは名詞として扱うことができるのです。

すなわち、「主語+動詞」の文を主語や、動詞の目的語、前置詞の目的語、補語として使うことができるようになります。

名詞化されたものをうまく利用すると複雑な文も簡潔に作れるようになります。

今回は「that節」を名詞化の例としてあげましたが、その他にも文章→名詞化の方法はいろいろあります。

ライティングの本になりますがこちらの本で名詞化の方法がいろいろ説明されていますので参考にしてください。

まとめ

名詞はヒト、モノ、コトを表すことばで5文型では主語S目的語O補語Cの位置に置かれます。

第1文型の主語の位置、SV

第2文型の主語補語の位置、SVC

第3文型の主語目的語の位置、SVO

第4文型の主語目的語の位置、SVOO

第5文型の主語目的語補語の位置、SVOC

前置詞と共に用いて形容詞や副詞として他の単語を修飾する働きもあります。

文章を名詞化したものも名詞と同様の働きができるので、2つの文章を1つにするなど工夫して簡潔にしてみましょう。

名詞化の詳しいやり方はこちらの本がとてもオススメです。

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