【第2文型】は主語を説明するために使用されるので「S=C」の感覚だけでOK!

動詞

英語の5文型の中でも我々日本人に最も使いやすい文型は第2文型ではないでしょうか。

第2文型とは「主語=補語」の関係が成り立つため「ただの主語の説明」です。

補語の「補う」とは主語を補うことを意味します。

文の構造は「主語+動詞+補語」の形をとり、補語は英語でComplementなので主語Sと動詞Vの頭文字と合わせてSVCと表記します。

「complement」は「complete」という単語に似ているので、主語を「補完する」文型と捉えると覚えやすいかもしれません。

頭の中で「SVC」は「S=C」のイコールの関係と変換すると楽に使えます。

第2文型の補語は「名詞」と「形容詞」が使える

補語として使用できる品詞は名詞形容詞です。

「私は学生です」だと「私=学生」のイコールの関係が成り立つので名詞である「学生」は補語となります。

I am a student.(I=a student の関係)

主語は必ず名詞なので「名詞=名詞」の構図に違和感はないでしょう。

「私は元気です」だと「私=元気な状態」のイコールの関係が成り立つので形容詞である「元気な状態」は補語になります。

I am good.(I=goodの関係)

「名詞=形容詞」の構図は、そもそも形容詞の働きは名詞を修飾することなので当然成り立ちます。

第2文型で使われる動詞は「be動詞」と「感覚」、「変化」

第2文型で使用される動詞は「イコール」を意味する動詞なので「is, am, are」といった「be動詞」が代表的なものとなります。

その他にも「主語=補語」の関係が成り立てばよいので「感覚」に関する動詞も使えます。

感覚とは「見える、聞こえる、においがする、味がする、感じる、〜のようだ」のような表現を意味します。

例えば、「彼は若く見える」だと「彼=若い」の関係が成り立つので「見える」が第2文型で使用される動詞です。

He looks young.(He=youngの関係)

更に「変化」とは、良くなったり、悪くなったり、元の状態から別の状態へ変わることを表現します。例文ではリンゴが悪い状態へと変化した様子を表しています。

The apple went bad.( apple=badの関係)

第3文型との違いはイコールの関係が成り立つか、否かで判断する

第2文型SVCとよく混同されがちなのが第3文型SVOではないでしょうか。

文の形はよく似ていますが第2文型がイコールの関係が成り立つ「S=C」に対し、第3文型はイコールの関係が成り立たない「S≠O」なので主語と動詞の後ろの関係性が異なります。

動詞の後ろに補語Cを置く第2文型は「主語を説明すること」を目的とし、動詞の後ろに目的語Oを置いて「主語が目的語に影響を及ぼす」第3文型とは使用する目的が違うのです。

第2文型の「主語S+動詞V+補語C」の語順で単語を並べたときに、補語Cに該当する品詞が名詞になると第3文型と混同されやすくなります。第3文型は動詞の目的語Oに名詞しか置けないからです。

形容詞を使用すればすぐに第2文型と見分けることができますが、名詞を使用した場合は「名詞+動詞+名詞」となり第3文型と同じ品詞の並びとなり注意が必要です。

迷ったときは「イコールの関係」が成り立つのか確認して文型の判断をしてください。

第2文型のイコールの関係を応用した第5文型への発展

これから第5文型の話をしますが混乱しないためにも第2文型をしっかり理解した上でご覧ください。

第2文型の基本である「主語=補語」は動詞を用いてSVCで表現しますが、このイコールの関係が他の文型でも重要になってきます。

第5文型の語順は「主語+動詞+目的語+補語」でその頭文字からSVOCと表記されます。

英文の基本形である第3文型は「主語+動詞+目的語」のSVOで構成されますが、ここで目的語であるOを詳しく説明し「O=C」の関係へと発展させたのが第5文型です。

I find him young.(him=youngの関係)

1つの文に動詞は1つだけですのでO+Cのような形になりますが、O=Cのような関係性は英語を読むには大切ですので覚えておいて損はないでしょう。

まとめ

第2文型とは「主語=補語」の関係が成り立ち、主語を説明しただけの文型です。

補語に使用できる品詞は「名詞」と「形容詞」になります。

主語と補語のイコールの関係が成り立つ「be動詞」や「感覚」、「変化」に関する動詞が使用できます。

第2文型は主語と補語がイコールの関係になるのに対し、第3文型は主語と目的語がイコールの関係にならないので違いを見分けるのに役に立ちます。

第2文型の発展として「主語=補語」の関係は、第5文型の「目的語=補語」でも利用されます。

第5文型は第2文型の要素を使って第3文型を発展させた形として使用できるので今後の勉強の参考にしてください。

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