副詞とはいったいどのような働きをするものなのかわからず、形容詞との区別がつかない人もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では副詞のいろいろな働きを説明していきます。
形容詞と違い名詞以外を詳しく説明するものだと理解してもらえると今後の英文を読む際にお役に立てるかと思います。
形容詞は名詞だけを専属で修飾するので、形容詞が修飾できない部分は全て副詞が担当します。
是非、副詞をマスターして名詞以外の表現の幅の広がりを感じましょう。
動詞を修飾して頻度や様態を表す
副詞は名詞以外を修飾する働きがあります。その中でもよく動詞を修飾します。
英文の主役である名詞を修飾する形容詞のように、同じく主役である動詞を修飾するのが副詞の役割です。
リンゴを「頻繁に食べる」のか、「たくさん食べる」のか「はやく食べる」のか、副詞が動詞を説明しています。
頻度や様態を説明しています。
形容詞を修飾して「どれくらい」のレベルを表現する
動詞以外を修飾する場合は副詞が形容詞を修飾することもできます。
「かなり青いリンゴ」「少し青いリンゴ」のように青さのレベルを副詞で説明しています。
「副詞→形容詞→名詞」の順番でそれぞれ修飾しているのがわかります。
他の副詞を修飾して副詞のレベルを指定する
更に副詞が他の副詞を修飾することも可能です。
リンゴを「とても頻繁に」食べたり「とてもたくさん」食べたり「とてもはやく」食べたり、副詞「とても」がそれぞれの副詞を修飾しています。
「副詞→副詞→動詞」の順で説明がなされていますね。
文を全部まるごと修飾する
副詞は文に対しても修飾することができます。
残念なことに、私は青いリンゴを食べなければならなかった。
「残念なことに」が後ろの文全体にかかっているのか感じられますか。
前置詞句として場所や時間を付け加える役割もできる
前置詞+名詞で副詞の役割を果たすこともできます。
時や場所を表現するのに役に立ちます。
「学校でリンゴを食べる」や「明日リンゴを食べる」などは副詞として動詞「食べる」を修飾しています。
ちなみに前置詞+名詞のことを文法用語で前置詞句と呼び副詞の役割だけでなく形容詞として働くこともあるので注意してください。詳しくは「形容詞」の項目でも説明しています。
副詞節として修飾し理由や条件を付け足す
「お母さんが昨日駅前のデパートで買ってくれた時、リンゴを食べた」のように1つの文が副詞の働きをすることもできます。
ちなみに副詞の働きをする部分が文になっているので文法用語では副詞節と呼びます。
副詞節には時だけでなく理由、条件、目的、方法、対比、場所、譲歩、などの文を繋げて副詞としてもう1つの文を修飾することができます。
まとめ
副詞は名詞以外を修飾する働きがあります。
具体的に名詞以外とは動詞修飾、形容詞修飾、他の副詞修飾、文修飾のことを指します。
その中でも動詞修飾が多くを占めるため、形容詞は名詞担当、副詞は動詞担当とセットで覚えると簡単かもしれません。
名詞だけは修飾できないのでくれぐれもご注意ください。
この記事が皆様のお役に立てれば幸いです。
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