どうして我々日本人がこんなに英語に馴染めないのか不思議に思いませんか?
それはもともとの文化の違いから生じたモノゴトの捉え方、それぞれの言葉において好んで使われる表現方法が異なるからです。
この記事では日本語と英語の違いを少し考えてみることにします。
文化の違いで生じる異なる考え方を知ることで、今まで気付かなかった発見があれば英語習得の一助になるでしょう。
納得感があれば英語も読みやすくなりますので是非、最後までご覧ください。
日本語は主語の説明が多く、結果を伝える
日本語の感覚では自己紹介をする際に職業を述べることが多く、例えば「私は英語の先生です」のように「私=英語の先生」のようにイコールになる関係で説明します。
I am an English teacher.
別の言い方では「私の職業は学生に英語を教えることです」という文章も「私の職業=学生に英語を教えること」となり、イコールの関係が成り立ちます。
My job is teaching English to the students.
これは日本語が英語の第2文型であるSVCと相性が良いことを示しており、主語+動詞+補語の語順を多用する言語だということです。
「何々は〜だ」と主語を説明するだけですので英語の第3文型と対照的で静的な響きがあります。
英語は主語の行動を示すことが多く、原因がはっきりしている
一方、英語の感覚では「私は普段英語を教えています」というのが一般的な自己紹介となります。
I teach English.
他の言い方で「私は学生に英語を教えるために普段学校に通っています」とも言えます。
I go to school to teach English to the students.
英語は第3文型であるSVOの語順であり、主語+動詞+目的語を多用する言語であることがわかります。
教えたり、学校に通ったり、何かを「する」文型と表現することもできます。
第2文型と違い動的な響きが含まれる文章をつくることができます。
原因を主語にして結果を目的語に置くことで因果関係を明確にしています。
「なる」文化と「する」文化の違いで発想も変わる
日本語には自然とそのような状態に導かれるという考え方の文化があり、「〜になります」のように主語を省いたり受動態を用いた文が好まれます。
一方、英語は明確な原因がなければ結果へと導かれないため、「何かをする」文型で力強く主語と目的語を用いた文が多くなります。
文化が違うとモノの見方も変わるので、言葉の表現の仕方も自然と異なるのは当然でしょう。
まとめ
日本語は英語の第2文型であるSVCと相性がよく、主語を補語で説明することを好む言語である。
英語は第3文型であるSVOが多く使用され、主語が動詞の力を目的語に与えることを好む言語である。
文化の違いによる考え方から日本語と英語の発想方法が異なるため、英語の第3文型の語順を意識すると頭の中で文章を組み立てる際に英語らしい発想になります。
言語自体による考え方や文化の違いによって文型を理解するのも英語学習の面白さの一つです。
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