【第5文型】は第3文型「SVO」+第2文型「O=C」の足し算で理解する!

動詞

英語の文型を学習する際に多くの学習者が挫折するポイントとなるのが第4文型と第5文型ではないでしょうか?今回はそのひとつ、第5文型を解説します。

実は英単語に意味があるように、英語の文型にもそれぞれ意味があります

第5文型は基本となる第3文型を発展させた形で、第2文型を組み合わせたようなイメージ

自分ではない誰かに何かをやってほしいときを表現したい場合に重宝します。

他にも原因を主語にすれば、かんたんに因果関係を表すことも可能です。

英語のおもしろさが凝縮された第5文型の構造をマスターして、英語が読めるようになりましょう。

誰かに何かをやってもらいたい場合に第5文型が使える

文型が持つ意味として、自分で何かをやる場合は第3文型を使うのに対し、誰かに何かをやってもらうような時に使われる文型が第5文型となります。

英文を作る際に必ず必要となる「主語と述語」を2回使うようなイメージがわかりやすいかもしれません。

通常であれば、2つの文を繋げるには「主語+述語」そして「主語+述語」のように、2つの文の間に等位接続詞( and, or, but )が必要となります。

それを「主語+述語+主語+述語」のような形で1つの文として使えるのが第5文型のイメージです。

正確には1つの文には主語と動詞は1つが原則なので「主語+動詞+目的語+補語」の形になります。

別の見方をすると、第3文型の「主語+動詞+目的語」の後ろに補語となる「名詞」や「形容詞」を並べて目的語を説明するために発展させたような形です。

第3文型+第2文型の足し算みたいなもので、第2文型との違いは「S=C」ではなく「O=C」の関係になります。

あくまでイメージですが「主語+述語+主語+述語」の感覚で、とても便利に使うことができます。

イコールの関係について詳しく知りたい方は第2文型の記事を参考にしてください。

誰かに何かをやってもらうイメージを持ちましょう

第5文型を使うシチュエーションを思い浮かべた方がより理解するスピードが早くなります。

以下の文は全て第5文型で表すことができます。

  • 彼女はあなたに書類を提出してもらいたい。(彼女+望んでいる+あなた+書類を提出する)
  • 私はあなたにコールバックしてほしい。(私+望んでいる+あなた+コールバックする)
  • 我々は全員からメールで送って欲しい。(我々+望んでいる+全員+メールで送る)
  • 彼女は我々が終わったら知らせてもらいたい。(彼女+望んでいる+我々+終わったら知らせる)
  • トムはあなたに料理を作ってほしい。(トム+望んでいる+あなた+料理を作る)
  • お母さんはお父さんに傘を持ってきてほしい。(お母さん+望んでいる+お父さん+傘を持ってくる)
  • お母さんはあなたにあれを買ってきてほしい。(お母さん+望んでいる+あなた+あれを買ってくる)
  • クライアントは我々にそれをやってほしい。(クライアント+望んでいる+我々+それをやる)
  • トムはジョンにそんなことはやめてほしい。(トム+望んでいる+ジョン+そんなことをやめる)
  • 私は彼らがやっているのを見た。(私+見た+彼ら+やっている)
  • 彼は彼女が叫んでいるのを聞いた。(彼+聞いた+彼女+叫んでいる)

因果関係を表したい場合にも第5文型は活躍します

「主語+述語」その結果「主語+述語」という2つの文で原因と理由を述べる時にも1つの文として使うことができます。

  • 台風のせいで学校を休んだ。(台風+引き起こした+私+学校を休む)
  • 電球が切れていたので天井のライトが点灯しなかった。(切れた電球+引き起こした+天井のライト+点灯しない)
  • 懸命に勉強したので試験に受かった。(懸命に勉強したこと+引き起こした+私+試験に受かる)

このように原因が結果を引き起こすような因果関係を述べるときにも第5文型を使うことができます。

この因果関係を明確にした英文を作ることができると、論文や人に説明をする際に論理的に話を組み立てることができるのでとても便利に使えます。

まとめ

第5文型は第3文型の目的語を説明するように発展させた形なのでとても英語らしい文が作れます。

人に何かをお願いするときや、誰かが何かをするのを見たり聞いたりする際に便利に使うことができます。

因果関係を明確にした英文を作れるので説明をする際に論理的に話を組み立てることができるようになります。

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